2005年11月19日

船上のアカウミガメ

Dice(2005年 11月 19日)


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 11月16日の朝、延岡市沖の定置網に紛れ込んでいたアカウミガメです。それほど大きなカメではありませんから、まだ若いのでしょう。名前のとおり、体色が赤いですね。
 宮崎では、定置網にアカウミガメが入ることは珍しくありません。沿岸を回遊するカメがそれだけ多いということでしょう。
 定置網の漁師さん達は、カメは龍神様のお遣いだとしていったん船上に引き上げ、網上げが終わった後に海に戻します。このカメも、海に帰されて、波間に消えて行きました。
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綾の森

坂元守雄(2005年 11月 19日)


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 綾の照葉樹林は、常緑広葉樹の森としては日本一の規模をもつ。その面積は2000ヘクタール。宮崎市から北西へ約30キロに位置する大森岳の南東斜面に広がる。この3,4年の間に、国内に残存する自然林のうちで、とくにその価値、希少さが評価され、全国的に注目されるようになった。

 この森を撮影し始めてからもう20年近くなる。これほどの時間をかけて、わたしは今まで何を撮ってきたのだろうかと思う。森の魔力に引き込まれたまま、霧の中に森の姿を見失い、さまよい歩き続けている。はっきり言えることは、そのつど、森の表情は違うということ、季節によっても、1日のうちでも時間の経過とともにその表情は変わっていくということである。その表情は割合とらえやすい。ただ、それは森の外観にすぎない。森はその表情の内側に深い森の姿を抱えている。そして、その森の姿は森に入ったとたん、霧の中のように見えなくなってしまう。あれでもない、これでもないと思う。いったい森はどのような姿をしているのか。それがわたしに見えるようにならない限り、わたしに森が撮れるはずがないのだ。

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2005年11月15日

森林セラピー

坂元守雄(2005年 11月 15日)


 セラピーとは治療・療法のことであるが、最近では「森林セラピー」ということが盛んに言われるようになった。

 森林セラピーとは、簡単に言えば、森林がヒトの心身に与える影響を医学的に解明し、心理的・生理的効果を客観的に評価・分析し、効果的な森林での野外療養を設計しようとするものである。

 現在、産、官、学で、あるいは、それらが連携して、その設計についての研究・開発がすすめられている。

 今年5月、森林を使ってストレスなど精神的疾患の治療に役立てる「森林セラピー基地」候補地を林野庁が選定、全国31ヶ所の中に、九州では1ヵ所、日之影町戸川地区が選ばれ、現在、予備調査がすすめられている。

 宮崎県は単に森林県であるだけでなく、自然林が県内各地に残されていて、これからは貴重な森林としてその活用が待たれている。将来的にみれば、それらの自然林を利用した森林セラピー適地は多い。とくに、宮崎平野を取り囲む山地の尾鈴山(尾鈴瀑布群周辺),大森岳(綾南川渓谷周辺),徳蘇山系(加江田渓谷周辺)などは、特徴的な山と渓谷の地形と豊かな森林生態系が保持されていることから、施設さえ整えば、他県に劣らないりっぱな「森林セラピー基地」になる可能性が高い。

 それらを見つめていくと、宮崎県には森林セラピー基地だけでなく、登山や森林浴、キャンプなどを通して学ぶ自然教育基地、健康指向基地が各地に見えてくる。さらには、総合的な森林文化の発信地として遠大な設計が描けるようになるのではないか、と思いは広がる。

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2005年11月09日

小丸川河口の砂州

林裕美子(2005年 11月 09日)


 11月6日付けの宮崎日日新聞に、小丸川の河口に土砂が堆積して砂州が河口をふさいでいるという記事と写真が載りました。

 その砂州を歩きたい!!

 居ても立ってもいられず、8日に出かけてきました。

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 浜は礫浜。これから満潮に向かう夕方でした。ところどころ波が砂州を越え、礫がなくなって砂が見えていました。今は干満の差が少ないけれど、差が大きくなってくると砂州は削られて、小丸川も開通するだろうなという印象を受けました。
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2005年11月04日

出会い

岩切康二(2005年 11月 04日)


 私がはじめてウミガメに出会ったのは、住吉の海岸でも青島の海岸でもありません。

 宮崎でのアカウミガメ調査に参加して、もう5年目の夏が過ぎた。毎年毎年夏になると卵を産みに上陸してくるアカウミガメ。固い甲羅を背負った1メートルにもなるアカウミガメ数百頭が、この宮崎の海岸に上陸して来るということを知ったときは、驚きや興味と同時に、これまでみやざきの自然に全く目を向けていなかった自分がとても恥ずかしく感じた。

 私がはじめてウミガメに出会ったのは太平洋の小さな島国マーシャル諸島ジャルート環礁。私が住んでいた家から50mほど行った海岸で子どもたちが何やら作業をしていた。近づいてみると海に血のようなものが浮かんでいる。アオウミガメ数頭のの解体作業をしていた。その日は酋長の孫の誕生日パーティがあり、そのためにアオウミガメを捕まえてきていたらしい。その日の晩は、鳥肉のような食感のアオウミガメを食べながら、マーシャル人の歌や踊りを眺めていた。

 その当時の私は、乏しい食生活のために食べることにしか興味がなく、アオウミガメの写真や解体作業の様子などは写真に撮っていなかった。でも、今でも子どもたちがスムーズにウミガメをさばいている様子が記憶に残っている。

 その時、まさか自分が宮崎に戻りアカウミガメの調査保護活動に加わろうとは思っていなかった。
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信州でキノコ狩り

林裕美子(2005年 11月 04日)


 10月の半ばに法事があって長野県へ行った。ちょうど時期が良いからと、マツタケ山の権利を買った親戚にキノコ狩りに連れて行ってもらう約束をしていた。飯田市から南信濃村へ抜ける旧道沿いにある国有林だった。森林管理署が9月から11月のキノコの季節だけ入山の権利を売る。急傾斜の奥山なので、誰も買い手がいなくて、そのおじさまが20年来権利を買っている。

 新しいトンネルが出来、あまり車が通らなくなった曲がりくねった国道を登って行くと、道路沿いはビニールテープがずっと張ってあり、止め山(とめやま)になっている。ところどころに「無断入山は100万円いただきます」という札がぶら下がっている。24万円で借りている山に100万円は高いのではないかと聞くと、単なるおどしだから、ビックリするような額の方が面白いと言っていた。

 車をとめて、用意したスパイク付きの地下足袋をはき、食べ物と、飲み物と、キノコを入れる籠をしょって5人で出発。森に入ってまずしたことは、爆竹を騒々しくならし、大きな音の出る打ち上げ花火(8連発)を打ち上げること。クマとシカを追い払うためだった。シカはマツタケを食べてしまうらしい。しんとした奥山に爆竹音を鳴らしては風情もなにもないが、人と動物の摩擦が起きると最終的に動物が殺されてしまう場合がほとんどなので、自然を保護しながら森を利用するためには仕方ない。

 マツタケはアカマツ林と思っていたが、あるのはツガばかり。こういうところに出るのは「ツガマツタケ」と言うそうだ。味は同じなので、要するにマツタケはどちらの樹種でもOKということだろう。アカマツ林とツガ林の共通要因をみつければ、マツタケが栽培できるかも、とか考えながら斜面を登る。

 主要な広葉樹はミズナラ。大きなドングリがたくさん落ちていた。クリも一緒に落ちているところでは、鹿がクリだけ選んで食べてあった。キノコが採れなかったときに備えて、残っているクリをせっせと拾う。

 マツタケが出る場所を「シロ」と呼ぶ。次から次へとシロをわたり歩くのだが、次のシロは深い谷の向かい側の斜面の上の方だったりして、道などついていない斜面を這い降りたりよじ登ったりすること3時間。くずれ落ちそうになっているがけっぷちに念願のマツタケを発見!

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 そのあと4時間(昼食と休憩を含む)ほど探しまわったが、マツタケはそれっきりだった。それ以外のキノコは、キイロシメジが10本ほど、センボンシメジの小さな株(直径15cmくらい)が1つ、オショウニン(たぶん方言)が1本だった。大きな籠いっぱいに採る予定だったのに.....。例年なら、10月の半ばと言えばキノコも終わりなのだが、今年は紅葉もまだだった。地球温暖化をひしひしと感じた一日だった。

 12年前にキノコ狩りをしたときは、まだ9月の終わりだったが、もっと里に近い山で20本近くマツタケが採れた。その夜の夕飯はスキヤキだったので、マツタケを縦にさいて入れ、うどんの代わりに食べた。今年は、夕食を食べる家族が9人に小さいのが1本だったので、大事に焼きマツタケにして、小さくさいて、みんなの目線を気にしながら食べた。

 10月終わりになって気温が下がったので、今頃はたくさん出ているのだろうかと気になる。子供は、あんな「くさい」キノコのどこがおいしいのかと言う。大人になればおいしいと思うようになるのよ、と心の中でつぶやきながらも、なぜマツタケなのかと不思議に思う。
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シーボルトミミズ

林裕美子(2005年 11月 04日)


 9月10日に双石山に登った。といっても頂上へは行かず、第2展望台までを往復して、天然記念物である双石の森の植物を教えてもらう『照葉樹林ガイドボランティア養成講座』に参加してのことだった。

 植物はどれも同じに見えて、河野耕三先生がせっかく教えて下さるのに、すぐに忘れてしまう。熱帯のジャングルの要素を持った照葉樹林だということだけ覚えている。植物を見ながら歩かなければならないのに、慣れない山道だからと足元ばかり見て歩いていたら、シーボルトミミズがいた!

 江戸時代にシーボルトがオランダへ持ち帰った標本の中にあり、日本産のものとして初めて学名がつけられたミミズである。大型できれいな瑠璃色をしている。ミミズの分布はあまりよくわかっていないが、たぶん照葉樹林に多いミミズで、今のところ日本からしか報告がない。地方によっていろいろ名前がある。ヤマミミズ、カンタロウ、カブラッチョ.....。宮崎では何と呼ばれるのだろう?

 北の長野県から引っ越してきて初めてこのミミズを見たとき、南国の宮崎ではミミズまでが熱帯の鳥のように極彩色だと感動したのを思い出す。これは小さいほうらしい。特大のものを見てみたい。

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2005年11月03日

穴を掘る

木佐貫 篤(2005年 11月 03日)


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 朝晩の寒さが増してくると、こなら亭では冬支度を少しずつ始める。落葉樹が多数あるこなら亭では、大量の落ち葉が発生する。これらをどうするか? 実は毎年許可を得て自宅隣の畑の一角に穴を掘って埋めている。

 今日は1時間かけて穴堀り。大きさは2×1×深さ1.5m程度でかなり深い。これから冬にかけて大量に発生する落ち葉はこの中にすべて埋められ、最後には畑の土の一部となる。
 穴を掘る作業は結構きついけど、無心に穴をひたすら掘るって、なんだか楽しい。

 今日は、あわせて網戸もすべてはずした。網戸がないことで庭が屋内からよりはっきりとみることができる。これからいよいよ冬の庭を楽しむこととなる。
(写真は穴の中でご満悦の冬星)
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2005年11月02日

ドロバチ

木佐貫 冬星(2005年 11月 02日)


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 今日は、ドロバチの巣を見つけました。ドロバチとは、体長約2〜3センチぐらいの蜂の仲間です。庭先に泥で巣を作り、その中に卵を産みます。

 今日見つけたのは、植木鉢に付いているドロバチの巣でした。

 残念ながらもう卵はかえってしまっていましたが、ちゃんと巣の原形が残っていました。
もう一つのドロバチの巣もあるのですが、(↑デッキのテーブルの足に巣を作っている。写真は今年8月。)こっちの巣は観察をしていないので、また今度機会があったら書き込みたいと思います。
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2005年11月01日

AOSHIMA(2)

芥川仁(2005年 11月 01日)


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写真上
ずっと気になりながら、久しぶりに青島へ。午前5時半、当たりはまだまっ暗だが、東の空はすでにうっすらと夜明けの気配があった。

下調べをしないままだったので、朝日が、どの位置から昇るのか分からない。おおよその見当をつけて、朝日が昇る反対側、つまり夏には海水浴場となる浜辺へ急いだ。水平線のわずか上に赤い線を引いたように、空が裂けていく。三脚を立てる時間さえないほどの早さだ。その後は、みるみる空が明るくなっていった。

刻々と変わる空の色と浜に打ち寄せる波の形を見ながらシャッターを押し続けた。


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写真上
太陽が上がりきってから、弥生橋を渡り、青島北側の波状岩を歩いた。ちょうど引き潮の時で、波状岩の間を潮が流れ出している。小さな岩を回り込むように流れ出る水流の影が、太陽の光を受けて面白い形を作っていた。


写真下
チ、チという鳴き声が聞こえる。3メートルほど先の波状岩の上をイソシギが横切っていった。ほとんど警戒心を示さない。
波状岩が途切れ太平洋と接する辺りには、カモが群れていたが、私が不用意な近づき方をしたため一斉に飛び立ってしまった。イソシギがあまりにも警戒心を示さなかったため、カモへの配慮が欠けていたのだろう。

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