2005年09月30日

うみがめのつぶやき

林 裕美子(2005年 09月 30日)


宮崎には、太平洋に面した長い海岸があります。
砂浜や磯といった環境には、豊かな海のめぐみの一端を垣間見させてくれる生き物がたくさんいます。
時間に追われる近代的な生活をしていると、日本以外の地域ともつながっているこのような自然を間近に見ることはほとんどありません。

私は数年前からウミガメの調査にかかわるようになり、夏に砂浜を歩く機会にめぐまれました。
海や海岸をすみかとしている植物や動物にたくさん出会いました。
先進国と言われる国の海岸が抱える問題も目の当たりにしてきました。

このような宮崎の海岸のようすを、私という個人の視点からではありますが、少しずつご紹介していきたいと思っています。
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今まで森で出会ったもの

林 裕美子(2005年 09月 30日)


・真夏なのに冷蔵庫のように寒い、深い深い森の窪地
・私の飼い犬に追いつめられて右往左往するカモシカ
・葉をつぶすとサロメーチールの匂いがする高山植物
・空飛ぶ座布団よろしく、木から木へと飛ぶムササビ
・杉林の地面に咲き乱れるカタクリの葉の天ぷら
・全速力でよたよたと逃げていくアナグマ
・胸の高さの幹周りが6m10cmのスギの木
・忍者のように人の足を登るヤマビル
・花の重さで枝がしなっているように見えるスダジイ
・私の大事なサンプルのカゲロウを食べてしまったカワゲラ

今年の秋は、双石山付近を歩き回る予定です。
今度は何に出会うか楽しみ。
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2005年09月29日

AOSHIMA-1

芥川仁(2005年 09月 29日)


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写真上 AOSHIMA-1

コラムが始まった。坂元守雄さんと私が担当する「銀の箱」は、写真を通して自然を考える場にしたい。「銀」は、銀塩写真の銀であり、「箱」は玉手箱、又は、びっくり箱のイメージを込めた。もとより、ウエッブサイトなので、銀塩写真を見ていただくことはできないが、写真の原点にこだわりながら自然を撮影していきたいという心意気として受け取っていただければ幸いです。

私は、新しいシリーズ「AOSHIMA」を掲載して予定です。

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写真上 AOSHIMA-2

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写真下 AOSHIMA-3
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2005年09月26日

薩摩街道の道

坂元 守雄(2005年 09月 26日)


 宮崎県の自然環境を見ていると、概して豊かさと貧弱さが同居している印象が強い。先日もそんな印象を受けた場所があったので紹介してみたい。

 高城町有水の岩屋野から高岡町の去川までの山中約11キロに旧薩摩街道が残っている。9月のはじめ、必要があって岩屋野から約3キロ地点の国見峠までを往復した。標高差約200メートルの尾根道で、山登りと思えば楽な上り、街道の道と思えば少しきつい上りだ。

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 尾根道に入ってすぐに、道沿いに幹周り2メートルばかり、高さ20メートルにもなる高木が立ち並んでいるのに驚いた。スダジイ、イスノキ、イチイガシが多い。よそでは見ることのできない自生照葉樹の並木だ。中には道をふさいだ倒木もあり、すでに腐食した大木もある。

 尾根道は大体、幅3、4メートル、一面に枯葉が厚く積もっている。体への負担は少ないが歩きやすいとはいえない。かなり古い腐葉土も堆積していることが歩いていてわかる。殿の籠を担いだ人が踏みしめた腐葉土もあるかもしれない。左右は深い谷でスギの植林地になっている。道の周囲は照葉樹の潅木が生い茂り、展望は道中ほとんど望めない。西側の潅木を通して谷からの涼しい風が緩やかに上ってきて、汗ばんだ体を心地よく吹き抜けていく。

 ゆっくり歩いて1時間15分で国見山(407m)とも国見峠ともいう昔のお休みどころに着いた。ここで先ず目を引いたのは、茶屋でも建っていたような平坦な土地、そして幹周り3,4メートルを超す巨木の林立である。主にウラジロガシ、タブ、イスノキ、イチイガシである。現在、周囲の展望は全くきかないが、国見というからには昔は展望がよかったはずだ。往還の多くの人たちが、生い茂る照葉樹の木陰の茶屋から、周囲の景色を遠く近く眺めながら、しばし旅の疲れを癒したのであろう。

 山裾のスギ林に覆われた貧弱な自然環境に比べれば、ここは尾根筋だけのわずかな場所ではあるが、昔の人とも会話ができるような、自然の豊かさを体感できる場所であり、県内の隠れた名所といってもよいのではないか。

 街道はここから去川まで2里ばかり、急な下りの道になる。
posted by みやざきの自然 at 16:19| コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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